ゲームボーイといえば発売から20年も経っている懐かしいレトロゲーム機。そのゲームボーイを彷彿とさせるまさにおっさんホイホイとでも言うべきゲーム機「Arduboy」がキックスターターで見事目標額を達成し、2015年10月に発売されました。2016年には日本での発売も開始。今回は写真とともに製品の紹介とレビューをします。
小型ポータブルゲーム機Arduboyとは

Arduboyとは、Arduinoというマイコンでゲームに必要なパーツを組み合わせて造られたゲーム機。「アルドュボーイ」と読みます。サイズはちょうどクレジットカードサイズで、厚みはわずか5mmしかありません。
ゲームのプログラムを自分で開発することもでき、インターネットで公開されているゲームをDLしてインストールすることもできるという夢のつまった一品です。
気になる価格はわずか6,900円。詳細なスペックはのちほど。
Arduboardとは
Arduboardは、パーツを組み合わせて自分でプログラムを書いて、いろいろな機器を開発できるもので、開発環境+パーツのセットのようなもの。それ単独で動作するスタンドアロン型のマイコンの一種です。
試用レビュー

まずはサイズ感ですが、ほぼクレジットカード85.60×53.98mmしかなく、厚みは5mmです。
CPUはたった8bitのATmega32u4を採用、32KBのFlashメモリと2.5KBのRAM。。。という最小スペックを実現しています笑
このマイコンのパーツをこのサイズ感に収めたことだけでも感動できます。スケルトンは一時期流行りましたね。いまはなかなかないですが、パーツが見えていてこれはこれで綺麗です。
上部は電源スイッチのみ。スライドさせることです。ここのスライド感がちょっと心配。そのうち壊れそうな気がします。
底面はMicroUSB端子のみ。ちょうどセンターについているのがいいですね。スマホでも端子がちょっと左右にずれて配置されているデバイスは使い難いので。いい感じです。
ちなみに最近のモバイルデバイスはWi-FiやBluetoothなどが搭載されていますが、Arduboyにはもちろん搭載されていません笑

ゲームデータの転送はすべてこのUSB経由でパソコンに接続して行います。
付属品はこのUSBケーブルのみ。まあこれ以上の付属品はいらないですね。
USBケーブルはフレキシブルに折り曲がります。いちいち抜き差しするのも面倒なので、折り曲げてデバイスの裏に巻きつけておけばいいそうです。
mystic balloonというゲームが入っていました。mystic balloonはカービィー風の横スクロールゲーム。
これは出荷時期によって異なり、テトリス風ゲームが入っているものもあるようです。ゲームは入れ替えられるのでなんでもいいですけどね。
ちなみにゲームは一本しか入れられません。
別のゲームがやりたい時はその都度パソコンに接続して入れ替えます。
ディスプレイはモノクロ。解像度はわずか128×64pxしかありませんが、かなり発色がいいと言えます。見やすく目にも優しそうですね。
開発者によると、この特殊なサイズのディスプレイの調達が大変だったそうです。すごく納得しますね。
スピーカーは搭載されているので音は出ます。本当にゲームボーイ程度、、、いやそれよりしょぼいサウンド。
気になるボタンですが、上下左右と2つのボタン。よく出来たパーツが使用されているようで、かなり押しやすいと言えます。押しっぱなしや連打ももちろんOKです。背面は開けられるので、もし壊れてもパーツ交換できるかもしれません。
Arduboyのまとめ
Arduboyはゲームボーイ世代、さらにガジェットオタクにとっては見逃せないデバイスではないでしょうか。デバイスの完成度が非常に高いのが驚きでした。
ゲームはインターネット上でいくらでも見つかりますし、これからも開発者コミュニティーによってゲームは増え続けてくることでしょう。
また、その気になればC/C++言語で自分でゲームを開発できることは非常に高いポイントだと言えます。処理能力やディスプレイの解像度などからかなり制限があるので、いかにその制限の中で最高を実現するか。教育面でも活用できそうですね。
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