ビットコインや仮想通貨元年の今、仮想通貨に興味を持った人も多くいるのではないでしょうか。
もうすでに、仮想通貨を購入している人もいるでしょう。
「値上がりしたら何に使おう」「億万長者になったらどうしよう」とか指を加えながら、想像するのはとても楽しいですよね。笑
しかし!!保存の仕方は万全ですか?
そのコインどこに保管していますか?
まさか、取引所の中に保管したままではないですか?
「私は、勉強したから大丈夫。しっかりウォレットに保管したよ」
そんなあなたにも危険は迫っていますよ!
取引所に保管なんてもってのほか。取引に使う分だけの少額を預けているのなら問題ないですが、少なくともあなたのお金には変わりありません。
投資のために預けたお金が無くなってしまっては、元も子もないでしょう?
過去にも「マウントゴックス事件」がおきています。ウイルスやハッカーだけじゃなく取引所自体も信用してはならないのです。
大手取引所の資産補償
国内最大の取引所のbitFlyerが国内で初めての不正出金被害の補償を行いました。それに続き取引所のCoincheckも補償サービスを始めましたが、実際の補償額を見てみましょう。以下はbitFlyerの補償内容になります。
(1)補償対象者 当社ユーザーのうち、アカウントクラスがトレードクラス、かつ、ログイン時および日本円出金時 に二段階認証を実施しているユーザーを対象とします。
(2)補償サービスの運営 「メールアドレス・パスワード等の盗取による不正な日本円出金に伴う損害補てん規約」に基づい て運営します。本サービスの運営にあたり、当社を被保険者とする保険契約を三井住友海上火災保 険株式会社と締結いたしました。
(3)補償金の内容 補償対象者に対して、以下の金額を上限としてメールアドレス・パスワード等の盗取による不正な 日本円出金に伴う被害額に対する補償金を支払います。
区分(不正な日本円出金が発生した時点) 補償上限金額 預かり資産の合計が円換算 にて 100 万円を超える 二段階認証登録ユーザー 500 万円 上記以外の二段階認証登録ユーザー 10 万円
引用:https://bitflyer.jp/ja/compensation-indemnity
そうなんです!補償額が少ないんです。
もちろんbitFlyerもcoincheckも信頼できる企業だと思います。セキュリティーも堅固なものでしょう。しかし心配なものは心配です。ハッカーの手腕や技術がどんなものなのか想像もつきません。日々不安を抱えながらでは楽しみも減るでしょう?
万が一の事態が起こり、最高でも500万円しか補償されないのであれば億万長者になんてなれないじゃないですか。その上、99万円分の仮想通貨を預けていた場合、10万円しか補償されませんし、コインチェックにいたっては最大100万円までしか補償されません。
自分の資産は自分で守るためにはウォレットが必要だという事を理解して頂いたでしょうか?
デスクトップウォレットやオンラインウォレットの危険性
blockchain.infoやCoinbaseがオンラインウォレットでは大手ですが、オンラインという性質上、ハッキングされたり、ウイルスに感染したりという不安は取引所と変わりありません。うっかりパスワードや個人情報の漏洩も起こるかもしれませんし、一時的にサイトがダウンし肝心な場面で引き出せないなども起こりうるかもしれません。
Bitcoin CoreやElectrumというデスクトップウォレット(クライアント)も完全なセキュリティー対策とは言えません。他人に管理してもらっている訳ではないので、横領される心配はないのですが、自分のパソコンが故障してしまったり、海外サイトや知らないメールからウイルスに感染したりハッキングに合って秘密鍵が盗まれてしまえばそこまでです。
つまり、ウォレットがオンラインにつながっている限り常にウイルスやハッカーからの脅威に脅えないとならないのです。
セキュリティーをとるか利便性をとるか
ハッキングやウイルスに怯えずに保管する為には、物理的に保管するのが一番と言えます。
インターネットが繋がらないパソコンに保管するか、実際に紙幣の様に保管するかです。
これはペーパーウォレットと呼ばれる保管方法で、実際に印刷してバーコードのついたチケットの様にするのです。
しかし、引き出すのにかなり不便になる上、紙を紛失したり焼失するとお終いです。
オフラインのパソコンに保管してしまったら持ち運びもできません。
急激な価格変動に対応するのも遅れるでしょうし、外出先で利用する事も出来ません。
そこで、登場したのがTREZOR(トレザー)
TREZOR(トレザー)とは
簡単にTREZORの説明をしますと、TREZORはハードウェアウォレットと呼ばれる物です。
物理的にこのTREZORの中に保管してしまうという事です。TREZORは保管している間は完全オフライン(そもそも電源すらありません)ですし、パソコンに接続した時だけ画面が点き操作ができる状態になります。
したがって、ハッキングに合うこともウィルスに怯えることもないのです。
また接続した上でPINコード、パスワードの二重セキュリティーのうえ、実際にTREZOR本体のボタンを押し承認しなければ出金することが出来ません。←ここが重要
TREZORで実際に承認するか拒否するかの選択はTREZOR側を実際に操作するあなたの指次第ですので、いくらハッキングされようが実際にあなたのTREZORを所持していないと承認が出来ないという事になります。
TREZOR本体がないと出金ができないので、財布というよりは超厳重な財布の鍵に近いイメージです。
トレザーを失くしても大丈夫
またTREZORを「失くしてしまった…」この場合も問題ありません。ここがペーパーウォレットと違い物理的な破壊、紛失に対応できるという素晴らしい所です。
TREZORを買いなおさないといけないので、費用こそはかかりますが、最初に設定した24個の秘密鍵(英単語)を入力すれば再セットアップ出来ますので以前と変わらず使用できるという仕組みです。保管していたコインもそのままです。
他のオンラインウォレットやデスクトップウォレットにも秘密鍵のシステムはありますが、実際には24個の秘密鍵を順番通りに入力するだけですので、この秘密鍵をハッキングによって盗まれたらお終いです。オンラインにつながっているので盗まれる可能性は大です。
このTREZORは、24個の秘密鍵に加え12個のダミー秘密鍵を作ります。
計36個の秘密鍵から正しい秘密鍵を24個見つけ出す必要があります。
さらに、秘密鍵の入力はTREZOR本体の画面から指示してきます。「4番目の秘密鍵は?」「1番目の秘密鍵は?」といった風に指示されます。
これを全て正しく入力出来たものだけが再セットアップ出来ますので、超強固なセキュリティーといえるででしょう。
実際に大手の取引所もハードウェアウォレットに保管しています。個人販売用のTREZORではなく業務的なものでしょうが、概念は同じです。
資産として長い間保管したい方や、持ち運びにも便利ですので、たまに出金したい方どちらにも便利な商品であると思います。
実際にTREZORを使用してみて
TREZOR届きました!
開封場所にはしっかりセキュリティーシールが張られていました。一度はがすとバレるやつですね。
見た目は小さくてかわいらしいですね。初期プレステのメモリーカードを思い出します。
ホーム画面は公式サイトの既定の39種類のパターンから選ぶことが出来ます。
私はVフォーベンデッタのマスクの画像にしました。アノニマスが着用した事で世界中で話題になったマスクですね。
セキュリティーの為のウォレットのホーム画面に、アノニマスのマスクが選択出来るのは外人ならではのいい洒落だと思います笑
カラーはホワイト、ブラック、グレーの三色しかありませんが、TREZORをデコレーションしてくれたり塗装してくれるサービスもあるみたいですね。
本体の左上にストラップを付ける場所もありますので、私は家の鍵に付けて行動しています。
素材はプラスチックでやや安価な感じがしましたが、ガジェット好きにはたまらない製品だと思いますし、話のネタにもいいでしょう。
近未来のガジェットTREZORで抜群のセキュリティと一足先の仮想通貨ライフへ